「家のなかがいつも散らかっている」「元に戻してもすぐに散らかっちゃう…」
片付けにまつわる悩みは尽きないものです。特に子どもがいるとモノが多く、すぐに散らかるので、片付けも大変ですよね。
そこで今回は、家の片付けができるようなるためにどうすればいいのか、考え方から具体的なやり方までを解説します。
片付けの基本を覚えて、キレイを保てるおうちにしてみませんか?
「片付け」を頑張っても片付かないワケ
普段なんとなく使っている「片付け」という言葉は、使ったものを元あった場所に戻すという日々の作業を意味します。
どんなに散らかったとしても、そもそも家のなかのモノが収納場所にきちんと収まってさえいたら、使ったあとでも元に戻せばキレイに片付くはず。
いつも散らかっている…、あるいは片付けてもすぐに散らかってしまう…という場合、「片付け」の前段階に必要な「整理」と「収納」に問題があるかもしれません。
片付く家は、モノが「整理」されていて、決められた場所に出し入れしやすく「収納」されているという土台があってはじめて成り立ちます。そこを踏まえずに、「片付け」だけ頑張ってどうにかなるということは、残念ながらありません。
「家が片付かない」と悩んでいる人は、「整理」と「収納」を見直すことが、片付け上手への近道なんです。
家が片付かないときに起きている「4つの問題」
では、家が片付かないときの「整理」と「収納」にはどんな問題があるのでしょうか?
問題は大きく、
の4つにわけられます。
1と2は「整理」にかかわる問題で、3と4は「収納」にかかわる問題です。片付かないと感じている場所ごとに、この4つの問題を解消していく必要があります。
次からは、4つの問題を解消するための具体的な考え方を順番に解説していきます。
家の片付けができるようになる4ステップ
片付けができるようになるためには、整理と収納を見直して、片付けられる仕組みを整えることが大切です。
さきほどあげた4つの問題を、次の順番で一つ一つ解消していきましょう。
Step1:
「使っている」「使っていない」で選別する
モノを収納する「スペース」よりも「モノの数」のほうが多いと、モノがあふれてすぐに散らかる原因になります。まずはモノを処分して、収納スペースにおさまる量にしましょう。
処分するものを決めるときは主観的だと迷いやすいので、「使っているか・使っていないか」という客観的な軸で判断してみてください。
ずっと使ってないものは迷わず処分を。1年以上使ってないものがあれば思い切って処分しましょう。
もし判断できず迷う場合は別の場所に置き、それがなくても困らないかを検証してみるのもおすすめです。
また、今は使ってないけど捨てられないという思い出の品は無理に捨てなくてもOKです。「使っているもの」とはわけておいて、Step2に進んでください。
Step2:
使用頻度で1軍・2軍にわける
使っているもののなかでも、「毎日使うもの」と「ときどき使うもの」であれば、わけて収納しておいたほうが使い勝手がよく、片付けやすくなります。
Step1で手元に残したものは、次に使う頻度にあわせて分類しましょう。「毎日使うもの」を1軍、「ときどき使うもの」を2軍とわけます。使用頻度によっては3軍、4軍とわけてもかまいません。
Step1で捨てられなかった思い出の品についてはすぐ手に取れる場所にある必要はないので、思い出の品だけをおさめる思い出箱などを作り、押し入れの奥にしまってあげます。
これで「整理」が完了です!
Step3:
使う場所の近くに定位置をつくる
Step3からは「収納」についてです。モノの収納場所は「使う場所の近く」が鉄則。
そして、使ったあとはここに戻すという「定位置」を確保しましょう。
収納する定位置を使う場所の近くに決めれば、使いたいときにすぐ取り出せる上、使い終わったらすぐに片付けられます。
これで、あちこちに置いてしまってどこに置いたかわからなくなるというトラブルもなくなりますよ。
Step4:
出し入れしやすい収納方法を選ぶ
使う場所の近くで定位置を確保したら、そこにどうやって収納するかを考えます。
モノの収納方法としては、大きく分けると
- 仕切る(置く・寝かせる)
- 立てる
- 吊るす
の3つしかありません。
収納する場所の特性やモノの特徴にあわせて、最適な収納方法を考えましょう。
次からは、家の片付けのやり方を場所別で詳しく説明していきます。
【場所別に解説!】
家の片付けがしやすくなる仕組みづくり
片付けの基本を押さえたので、次は具体的におうちの場所ごとの片付けのコツを解説します。おうちの間取りなどに合わせてアレンジして実践してみてください。
リビングの片付け
リビングはいろいろな部屋からアイテムが持ち込まれる場所です。不用品の整理もそうですが、そもそも「置き場所がリビングでいいのか」もチェックする必要があります。
リビングにあるものをスペースごとにチェックして、使っているか使ってないかを判断し、使用頻度で分類します。そして、使う場所がリビングでいいのかを考え、もし使う場所がリビングではないものがあれば、収納する場所を見直します。
リビングでの収納方法は、引き出しのなかを仕切って入れたり、すぐ手に取れるように吊るしたりといった方法があります。
キッチンの片付け
毎日食事の支度に立つキッチンは、毎回の片付けも面倒なものです。キッチンツールなどいろいろなアイテムが置かれているので、ここもまずは不用品の整理から始めます。
「1年使っていないツール」「お客さん用のお皿」「ずっと残っているストック食材」などは思い切って処分しましょう。
キッチンツールなどは特に使用頻度も違ってくるので、開きやすい引き出しや戸棚に1軍のものを置き、使用頻度が低いものほど手の届きにくいところに置いてください。調理中や食卓で一緒に使うものはまとめておくのもおすすめです。
あとはフライパンや鍋といった調理道具も、できるだけ火にかけたり水を汲んだりしやすいところに立てて置くと取り出しやすく、使い勝手もよくなります。
調理器具やキッチンツールは立てて置くか、棚から出して吊るしておくなどすると便利ですよ。
洗面所の片付け
洗面所は、身だしなみ用品やお風呂・洗濯用品の集まる場所。
「肌触りのわるくなったタオル」「使い古した歯ブラシ」「1年以上使っていない化粧品」などは処分しましょう。使用頻度にあわせて、1軍ほど手前に置いて取り出しやすくしてあげてください。
洗面所はそれほど収納スペースが多いわけではないので、シンク下のスペースなどを上下左右にうまく仕切ってあげるのがおすすめです。
また、洗濯機の上や横の隙間などに隙間収納グッズを使って、収納スペースを広げてあげてもいいですね。
玄関の片付け
無理して下駄箱に詰め込む前に、まずは不要な靴の整理をしましょう。
下駄箱は、詰め込みすぎると通気性も悪くなって湿気が溜まりやすくなります。全体の8割になるよう余裕をもって片付けるといいですよ。
靴箱の中は目線から腰くらいの高さが一番出し入れしやすいので、1軍の靴をこのスペースに置き、使用頻度が低い靴を上下に分散させます。
そして、靴ごとに定位置をつくって靴箱のなかなどへ戻してあげられる状態にしておくことが、散らからなくするコツです。
収納スペースの無駄を省くために、1足分のスペースで重ねられる収納用品を活用するなどして、使い勝手も考えながら見直してみてくださいね。
クローゼットの片付け
クローゼットには、着なくなった服がいっぱいに収納されていませんか?「1年以上着ていない服」「シミや汚れの残るもの」「サイズの合わないモノ」などの基準をつくって整理から始めましょう。
服を十分に減らしたら、よく使う服はできるだけ出し入れしやすい位置を定位置にしてあげてください。特によく使う服はハンガーがけにして、頻度が低い服はたたんで引き出しに収めるなどで使い分けるといいですよ。
ハンガー収納のほうが使い勝手がいい半面、スペースを多くとるので、クローゼットの収納スペースと使っている服の量を比較して検討してくださいね。
押入れの片付け
さまざまなモノを詰め込んでしまう押入れ。不要なものであふれているので「なんとなく残した思い出グッズ」「何年も使っていない家電やキャンプ用品」などは処分しましょう。
押し入れは下段に重い物、中段によく使うもの、上段にあまり使わないものというように「使い勝手」で定位置を決めると片付けやすい収納にできますよ。
「整理」「収納」を見直せば片付け上手に!
整理・収納をしっかりと見直すと、部屋が散らからないだけでなく、家族みんなが片付けやすくなるというメリットもあります。
子どもも自分のものは自分で片付けやすくなるので、これだけでも片付けの手間はグッと少なくなりますよ。
散らかりにくく、片付けやすい家にするためにも、改めて「整理」「収納」を見直してみてくださいね。
記事提供:家事情報アプリ『コジカジ』
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ポッケ家事テク部
作者