「部屋をきれいにしたいけど、遊び盛りの子供がいるとそうもいかない…」そう思ったことはありませんか?
安心してください。実は、簡単にきれいで素敵な部屋を作る方法があるんです。
この連載では、4000人以上にノウハウを伝えてきた理論派インテリアコーディネーターの荒井詩万さんによる、「マネするだけで素敵な部屋にする方法」をご紹介します。
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【第3回】部屋を広く見せるには?
「なるべく部屋を広く見せたい」これはだれもが思うことですよね。
とくにリビングやダイニングは、お客様を招き入れるスペース。友人たちには、「明るい部屋!」「広々しているね」と思われたいものです。
広さは変わらないのに、なぜか〝広く見える部屋〞〝せまく見える部屋〞があります。同じ平米数、同じ間取り。でも広々と感じたり、圧迫感を覚えたりするのはなぜか。違いはどこにあると思いますか?
それは「目線をあやつれているかどうか」です。
「この部屋は広々しているな」と感じるとき、部屋の奥まで人の目線が抜けています。一方、せまく感じる部屋では、部屋の手前や真ん中くらいで目線が止まってしまっています。
背の高い家具を手前に、低い家具を奥に置こう
そこで大事になってくるのが、家具の配置。同じ家具でも置き方しだいで、目線の行き先がまったく変わってきます。
ポイントは背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置すること。目線が邪魔されないと、部屋のいちばん奥まで見通せますよね。
つまり、目の錯覚で奥行きができるのです。美術でいう〝遠近法〞。手前にあるモノを大きく、奥に進むにしたがって小さく描くことで、奥行きを表現するのと同じ考え方です。
食器棚や本棚の位置を工夫しよう
食器棚や本棚など、背の高い家具はなるべく入口の近くに置きましょう。そして部屋の奥に向かって、小さめの棚やソファなど背の低い家具を置いてみてください。
マンションなどは、部屋の奥に窓があるのが一般的です。その窓に向かって目線が抜けるように家具を置くといいですね。
また、床の色味が明るめだと、部屋が広く感じます。こげ茶色など、床の色が濃い場合は、白やベージュ、ライトグレーの大きめのラグを敷くのがおすすめ。
明るい色の面積の割合をなるべく大きくすると部屋に広さが出ます。
<つづく>
※この連載は『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)からの転載です。
次回予告
おしゃれなモノを買って、いざ飾ってみると、イマイチしっくりこない…。
小物をセンスよく飾るためのルールとは?
次回は2021年6月14日(月)公開予定です。
お楽しみに!
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早く続きが読みたい方へ
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今あるもので「あか抜けた」部屋になる。
できるだけ部屋をきれいにしたいけれど、遊び盛りの子供がいるとそうもいかない…そんな悩みを解決するのにぴったりな一冊です。
真似するだけで勝手に部屋があか抜ける、黄金ルールが詰まっていますよ。ぜひお手にとってみてくださいね。
荒井詩万
著者