今あるもので「あか抜けた」部屋になる。

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【6】

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できるだけ部屋をきれいにしたいけれど、遊び盛りの子供がいるとそうもいかない…そんな悩みを抱えていませんか?

この連載では、真似するだけで素敵なお部屋をつくる方法を全9回に渡ってご紹介します。

↓第1回のお話はこちら

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【1】

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【1】


↓前回のお話はこちら
今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【5】

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【5】

【第6回】
色は部屋をきれいに見せる大切な要素

あか抜けた部屋 第6話 リビング イラスト

きっとみなさん、色は重要だともう気づいているかもしれませんね。本当にそのとおりで、色ってとても大切な要素です。

たとえば着ている服の色によって、明るい人に見えたり、地味な人に見えたり、落ち着いた人に見えたりします。色使いがその人の印象を左右しますよね。

部屋も同じです。たとえば部屋に色があふれすぎていると、どうしてもごちゃごちゃとした、落ち着かない部屋になってしまいます。

インテリア雑誌のグラビアでは、「カラフルなのにセンスよくまとまっている」「個性的な色使いがすてき!」という部屋が紹介されています。

でも、それは上級テクニック。かなり計算しつくされているのです。

3色を使って部屋をすっきりと見せよう

あか抜けた部屋 6話 3色

一般的には色が増えるほど、部屋をすっきりまとめるのが難しくなります。初心者の方は、基本の3色使いから始めましょう。

部屋で使う色は、大きく分けてベースカラー(基調色)、アソートカラー(配合色)、アクセントカラー(強調色)の3つ。

それぞれの面積比を6:3:1にするとバランスのよい配色になります。

3色の使い分けの目安

・ベースカラー(6割)
▶ いちばん面積の大きい色で床、壁、天井など
・アソートカラー(3割)
▶ 家具、カーテンなど
・アクセントカラー(1割)
▶ クッションや絵、小物など

一般的には、

• 壁と天井が〝白〞
• 床が〝茶系〞

の部屋が多く、つまりこれはベースカラーが〝白〞と〝茶色〞の2色で構成されているということです。

この場合、家具の色は白か茶系のどちらかに合わせるとすっきりします。家具と床の色はまったく同じでなくても、茶色とこげ茶色など、似た系統の色なら問題ありません。

また、「観葉植物は1色に数えるの?」という質問をよく受けますが、観葉植物などのグリーンは自然の色で、どんな色とも合います。3色に含まないでOKです。

アクセントカラーを取り入れよう

イラスト クッション

床、壁、天井や家具はそうかんたんには替えられません。でもつねに同じ色味で、同じ雰囲気ではちょっと退屈ですね。

そこで小物やクッションに、アクセントカラーを活用してみてください。部屋のアクセントになるモノの色を変えると、部屋の印象もがらっと変わります。

たとえばこんなふうにアクセントカラーを取り入れてみましょう。

壁が〝白〞で、床が〝茶色〞の部屋の場合

アクセントカラーは〝黄色〞。黄色を含むモノを選ぶと、落ち着いた雰囲気の中にも明るく元気な印象に。

壁と床が〝どちらも白〞の場合

アクセントカラーは〝ピンク〞か〝黒、グレー〞。モノをピンクにすると、かわいらしい印象に。一方、黒&グレーにするとクールでかっこよくなります。


アクセントカラーを「これ」と決めたら、置くモノを選ぶときには、その色が入っているモノを選ぶと失敗しません。部屋から浮くことなく、なじみます。

これは前回お話したモノに共通点を見出す考え方と同じで、共通カラーを見出すことがポイントです。

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【5】

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。【5】

※この連載は『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)からの転載です。

次回予告

絵や写真などをおしゃれに飾るためのポイントとは…?

次回は2021年7月5日(月)公開予定です。

お楽しみに!

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今あるもので「あか抜けた」部屋になる。

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。書籍カバー

できるだけ部屋をきれいにしたいけれど、遊び盛りの子供がいるとそうもいかない…そんな悩みを解決するのにぴったりな一冊です。

今回ご紹介した「色の選び方」について、相性のいい色の組み合わせをまとめた表を巻末に収録していますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。


荒井詩万

荒井詩万

著者

住宅やマンションのコーディネート・リノベーションを数多く手掛ける。住まう人に寄り添う心地よい空間づくりが人気。町田ひろ子アカデミー講師・大妻女子短期大学非常勤講師、企業とのコラボ空間プロデュース、TV・ラジオ出演、雑誌の企画監修などインテリアに関する様々な仕事をしております。 Instagram(@shimaarai),ブログはこちら