女子の人間関係

ママ友の悪口大会が辛い|女子の人間関係【4】

精神科医、水島広子さんによる、女子の人間関係をうまく渡り歩く方法を紹介する連載の第4回です。

今回は、ママ友の悪口大会について悩んでいるDさんのお話。

どのようにママ友と関わっていけばよいのか、ご紹介します。

↓第1回のお話はこちら

「女」の嫌な部分を知ろう|女子の人間関係【1】

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専業主婦の友達から働くことを非難されます【後編】|女子の人間関係【3】

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【第4回】
「敵」「味方」を作りたがる女との関わり方

いない人の悪口大会

子どもの幼稚園のママ友で集まると、その場にいない人の悪口を楽しんでいる人たちにイライラする。具体的には、その人の服装や変わった癖などをみんなであざ笑っている。それに、自分も言われているんじゃないかと思うと、人間不信になりそう。

Dさん

陰口の意味とは?

女性 イラスト

陰口も「女」の特徴の一つですね。「選ばれる性」として、「敵」と「味方」の区別をきちんとしておきたいというのもその主目的ですが、「形ばかりのつながり」のためにも陰口は機能します。

一緒に陰口をきいてくれる相手は「形ばかりのつながり」を持っていると言えるからです。

また、陰口であればその場で当の相手から反論されたりはしないもの。基本的に傷ついた存在である「女」は、直接攻撃に決して強くありません。

安全な立場に身を置いて、「敵」の批判をするのがよいのです。

関わり方のポイント

● 陰口をきかない、自分事として捉えない
● 愛想よくしてフェアな性格だと相手に思わせる
● 話し手の心の痛みを癒す

陰口をきかない、自分事として捉えない

女性 イラスト

陰口をきく人は、人間として信頼されることはありません。また、陰口をきいていると「陰口をきく人」ばかりが周囲に集まってきますので人生の質がぐっと下がってしまいます。

陰口に巻き込まれないためには、やはり、陰口を単なる「『女』のパターン」として見ること。

そして、自分は「女」にならないようにするわけですから、まず自分自身が人の陰口をきかないことです。

陰口ワールドの住民になってしまうと、それがどこにどう伝わるかわかりませんし、自分も言われているのではないかという思いから常に自由になれなくなります。

また、陰口を単なる「『女』のパターン」として見るということは、陰口に意味を認めないということでもあります。

傷ついた人たちが、「安全」な場所で、それぞれの傷を正論風に語っているだけの話なのです。

ですから、「卑怯だ」などと評価を下してイライラする必要もありません。

仮に自分が陰口をきかれているとしても、それは自分についての話ではなく、「女」たちの心の傷を反映しただけのもの。

そんな陰口に意味を認める、つまり「自分が言われている」ととらえることは、陰口に巻き込まれるということになります。

「人間不信になりそう」というだけでもすでに精神的に巻き込まれていますし、

それを気にして何かを言ったり、「一緒にいないと悪口を言われるから」と、群れから抜けられなかったり、ということになると、行動や時間まで支配されていきます。

愛想を良くする

女性 イラスト

陰口をきかない、陰口に意味を見いださない、というステップによって、かなり自分を守ることはできるはずです。

その上でさらに自分を守るためには、陰口をききそうな人と親しくなりすぎないようにすると共に、愛想をよくすることが役立ちます。

これは、相手にとって最も「刺激の少ない人」になるということです。親しくなりすぎるとどうしても感情的な反応を招きやすくなり、陰口の対象となるリスクが高まります。

同時に、相手を見下している感じを持たれてしまうと、これまた陰口の対象となってしまいます。ですから、ある程度の距離を持って、かつ愛想よく、という姿勢が最もよいのです。

「刺激の少ない人」、つまり、まるで空気のように気にならない存在になれれば、陰口の対象となるリスクをかなりの程度減らせるでしょう。

その他の人に対しては、「陰口をきかない」フェアな性格だということが伝われば、陰口の連鎖に巻き込まれるリスクが減るはずです。

これまた、「女」にならない、というところに集中すればよいだけの話です。

話し手の心の痛みを癒やす

女性 イラスト

陰口とは心に傷を負っている人がするもの。「女」を癒やす、という趣旨から考えても、「陰口はやめようよ」などと批判的なことを言うのは方向性が違いますね。

○○さんの陰口を聞かされてしまったときには、「○○さんについての話」として聞くのではなく、「癒やされていない人の痛み」について聞く、という意識を持つとよいでしょう。

相づちとしては「大変だね」「そんなことがあったんだね」という程度にとどめ、○○さんについては何も言及しない、相手をねぎらうだけの表現が安全だと思います。

こうやって本人の「痛み」として話を聞いていくと、「○○さんのせい」にしていた心が、だんだんと癒やされてくることもあります。

これは、○○さんについて一緒になって悪口を言うときには起こりえない現象です。

なぜかと言うと、本人の「痛み」として聞くときには、聞き手の意識が○○さんではなく、話し手本人に集中しているから。

じっくりと話を聞いてもらえるのは、癒やされる、嬉しい体験ですね。

<つづく>

※この連載は『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)からの転載です。

次回予告

次回のお悩みは、「性格の合わないママ友と関わらなければならないのが辛い」というAさんのケース。

どのように関わっていけばよいのかご紹介します。

2021年9月11日(土)公開予定。

お楽しみに!

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女子の人間関係

女の人間関係 カバー

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そんな女たちとどう付き合ってゆけばいいのか、わかりやすく解説します。


水島広子

水島広子

著者

一人ひとりの心の平和が社会の平和につながると信じている精神科医・元衆議院議員。人の心は、平和か怖れしかないと信じて生きている。詳しくは「怖れを手放す」(星和書店)を。20代娘、10代息子の二児の母。AHJ代表。Twitter(@MizushimaHiroko),ホームページはこちら