赤ちゃんの寝かしつけの定番といえば背中トントンや子守唄ですが、そうした定番の寝かしつけ方法では寝てくれないという声も耳にします。
そこで今回は、漫画家・ぶちねこなみさんの寝かしつけ体験談をご紹介します。
ぶちねこなみさんは、お子さんが定番の寝かしつけ方法では寝てくれないため、とても苦労したそうです。
ところが、“ある寝かしつけ方法”を実践したことで、お子さんがすんなり寝てくれるようになったとか。
一体、どんな方法で寝かしつけをしているのでしょうか?さっそく見ていきましょう。
寝かしつけを意識し始めた生後6ヶ月
こんにちは。ぶちねこなみと申します。
生後5ヶ月以前の娘は眠っている時間の方が長く、そこまで意識して「寝かしつけ」をしていませんでした。なんとなく転がしておけば、なんとなく寝てくれていたんです。
今思うと、すごーく楽でしたね。
でも、生後6ヶ月頃から様子が変化してきて…。
起きている時間が長くなり、転がしておいても寝なくなってしまったんです。しかも、この頃からずりばいを身につけ、布団から起きだして自由に動き回るように!
これはそろそろちゃんと「夜寝て昼起きる」生活にしなければと思い、寝かしつけを考え始めました。
定番の寝かしつけ方法が効かない!?
決まった時間にちゃんと寝てもらうため、育児書で寝かしつけの勉強をすることにしました。
ところが、我が家に限っていえば、育児書が参考にならなかったんです。
なぜなら娘が寝かしつけの定番の「背中トントン」を嫌がったからです。何度も試してみたのですが、毎回、鬱陶しそうに私の手を払いのけます(笑)。
抱っこで寝かしつけてからベッドに降ろす作戦も、背中スイッチが100%発動するので諦めました。
寝かしつけを添い乳に頼った生後7〜8ヶ月
赤ちゃんの寝かしつけには「入眠儀式」が重要だといわれます。
入眠儀式というのは、赤ちゃんが寝るときに行うルーティンのことです。子守唄なんかは入眠儀式の典型ですし、娘は嫌がりましたが背中トントンなんかも定番だと思います。
こうした行動を、寝かしつけのたびに行うことで、赤ちゃんに「もう寝る時間なんだな」と認識させるわけです。
添い乳での寝かしつけにデメリット発覚!
我が家の入眠儀式はというと、生後7〜8ヶ月頃までは添い乳でした。
この方法は楽でしたね。どんなに寝るのを嫌がっても、おっぱいを出して一緒に横になっていれば寝てくれたので。
しかし、続けるうちに「娘の眠りが浅くなる」というデメリットに気づきました。
夜泣きの回数も増えるし、泣き方も酷くなる。しかも、添い乳しないと泣き止んでくれないので添い乳をすると、ますます夜泣きの回数や激しさが増すという悪循環。
そのため、入眠儀式としての添い乳はやめることにしました。
最初は泣きまくりましたが、3日ほどでおっぱい無しでも寝てくれるようになりました。
本当は夜泣き対応としての添い乳も一緒にやめようとしたんですが、うまくいかず、そっちはだらだらと続いてしまい、結果として生後10ヶ月ごろまで続きました(下記の「夜間断乳」の記事を参照)。
寝かしつけは簡単なほどいい!
寝かしつけ方は赤ちゃんによって様々です。
背中トントンが入眠儀式なら赤ちゃんと一緒に横になって背中トントンをし続ける必要があるし、添い乳が入眠儀式ならずっと添い乳し続けることが寝かしつけの方法でしょう。
寝かしつけって、たぶん無理をしないことが大事なんだと思います。毎日やるからこそ、毎日できる方法で寝かしつけをするのがいいんじゃないかと。
それを見越して入眠儀式をいろいろ試してみるといい気がしますね。
1歳で超簡単な寝かしつけに落ち着いた
というわけで1歳になった現在の我が家の入眠儀式は、「明るいリビングから暗い寝室に連れていくこと」…それだけに落ち着きました!
娘をベッドに寝かせたら、「もうねんねするよ、おやすみ」と声をかけるのがねんねの合図。あとはひたすら私は寝たフリです(笑)。
私が寝たフリをしている間、娘は枕元でモソモソ動いていますが、そのうち寝ます。
寝つくまでの時間はだいたい15分くらい。長くても1時間以内には寝てくれます。
寝かしつけを楽にするコツとは?
寝かしつけを楽にするには、赤ちゃんを適度に疲れさせておくのも大事です。
私は、昼間はできるかぎり娘を連れて出かけるようにしていますし、行き先も児童館などの体を動かせるようなところを意識して選ぶようにしています。
毎日出かけるのってめんどくさいんですけど、これも寝かしつけを楽にするためです。
寝かしつけの時間にはこだわらない!
寝かしつけの時間に悩んでいる人って多いと思います。
育児書などでは19〜20時、遅くても21時には寝かせましょうと書いてあります。でも、一生懸命早く寝かしつけようとして、うまくいかなくてつらくなる…ってよくあるケースですよね。
私も娘が生後9ヶ月頃までは、21時前に寝かせるようにがんばってました。すごくがんばってました。
でも、それがすごく大きなストレスでした。
寝かしつけをがんばるほどつらくなる生活
21時に寝かしつけると、娘は翌朝7〜8時頃に起きます。一方、夫は毎日22時頃に仕事から帰ってきて、1時半〜9時という睡眠サイクルで生活しています。
娘を寝かしつけた後、私も仕事をしたり、夫の夕食の用意をしたりしなければなりません。
すると、必然的に私の寝る時間が1時半〜7時になってしまい睡眠不足です。
また、「娘のために21時前に寝かせなきゃ」と意識すること自体がストレスでしたし、21時までに寝かしつけられないと寝かしつけと夫の夕食の支度がかぶってしまうこともあり、精神的にも肉体的にもつらい状況でした。
寝かしつけ時間を遅くして正解だった
だから、寝る時間にはこだわらないことにしました。
娘をもっと遅い時間に寝かしつけて、夫と娘が起きる時間を同じにすればいいやと開き直ったんです。
今は、娘を23時までに眠らせることを目標に、22時半から寝かしつけています。すると、娘は夫と同じ9時に起きてくれます!
この話をすると、「そんなに遅く寝かせているの!?」と驚かれますが、外野の声は気にしません(笑)。
結果的に家族全員の生活リズムがそろい、とても楽になりましたし、娘の寝つきもよいです。
寝かしつけで一緒に寝落ちしないためには?
私は娘と布団に入っているとき、娘に見えない角度でスマホをいじっている時間が長いです。
娘がウトウトしてきて寝入りそうなときはしっかり顔を見てあげますが、なかなか寝なくてモソモソしてるときは、入眠までヒマなので布団をかぶってスマホ。
娘が眠りはじめてから深い眠りに移行するまでの時間も、ヒマなので娘の顔に光が当たらない角度でスマホ。
子供のそばでスマホばっかりいじってるなんて…と言われるかもしれませんが、娘の健康には影響がないし、私が楽だからいいんです(笑)。
光る画面を見ていると高確率で寝落ちを防げます。寝落ち防止策としてはピッタリではないでしょうか。
赤ちゃんの様子を見ながら寝かしつけよう!
というわけで、以上が我が家の寝かしつけ事情でした。
ここでご紹介したことは、あくまで私個人の見解なので、すべての人にこの寝かしつけ方がおすすめできるわけではありません。
赤ちゃんの様子を見ながら、ママにとっても、赤ちゃんにとっても、一番いい寝かしつけ方法を見つけてくださいね。
ぶちねこなみ
著者
長野出身のWEBデザイナー兼イラストレーター。2017年11月生まれの娘「ナホ」との日々を、インスタ(@buchinekonami)やブログに描いてます。趣味はお散歩と相撲観戦。
ブログ:きみがきてから