ママの職場復帰や2人目の妊活などで、「断乳」を検討している人もいるかもしれませんね。
断乳をしたママから聞かれる声の一つに、「バストが一気にサイズダウンした」というものがあります。
実際、断乳をしておっぱいがどのように変化したのか、先輩ママの体験談で確認していきましょう。
断乳後のおっぱい、サイズはどう変わる?
「断乳」とは、ママや家族が期限を決めて、赤ちゃんにおっぱいを与えるのをやめることをいいます。
そのため、赤ちゃんが自然におっぱいから卒業する「卒乳」と比べて、おっぱいのサイズや形の変化が見えやすいようです。
そこで、ninaru babyでは断乳を実践したママに「妊娠前・授乳中・断乳後」のおっぱいのサイズを教えてもらいました(※)。
断乳後は、妊娠前のサイズに戻る人が多い
大まかな傾向として、妊娠〜授乳期間中におっぱいのサイズは1つアップし、断乳後には妊娠前と同じサイズに戻る人が多いようです。
上のグラフからも「妊娠前はCカップ」だった人の割合、「授乳中はDカップ」だった人の割合、「断乳後にCカップ」になった人の割合が近しいことがわかります。
断乳後、おっぱいにどのような変化があったのか、次の章では先輩ママから寄せられた体験談をご紹介します。
断乳後のおっぱい、具体的な変化は?
断乳後、おっぱいに変化があったと回答してくれたママたちのコメントをご紹介します。
よかったこと、残念だったことそれぞれに共通点が多く見られました。
断乳後のおっぱいの変化《よかったこと》
肩こりの悩みから解放されました
子供が生後8ヶ月のときに2人目の妊娠がわかり、医師の指導で断乳をしました。
もともとバストは大きく、妊娠前はEカップあり、授乳中は1サイズ大きくなってFカップに。ずっと、肩こりに悩まされていました。
断乳をしたらDカップに。サイズダウンしたというより、しぼんだという表現が適切かもしれませんが、肩こりが楽になった点はよかったと思っています。
みぃママ
胸の張りや痛みがなくなりました
私の職場復帰に合わせて、子供が生後11ヶ月のときに断乳しました。
妊娠前はAカップでしたが、授乳中はCカップになり、断乳後はBカップで落ち着きました。授乳中は胸の張りや痛みが辛かったのですが、ずいぶん楽になりました。
あにゃちゃんママ
着られる服が増えました!
保育園の入園日から逆算して、子供が生後10ヶ月のときに断乳しました。きっかけは、入園する保育園の園長先生のアドバイスです。
妊娠前はEカップだったのですが、授乳中はFカップになり、断乳後はCカップに。バストトップだけでなく、胸の上部の膨らみもなくなった気がします。
胸元がスッキリしたことで、着られるファストファッションが増えたのはよかったです。
emicoママ
断乳後のおっぱいの変化《残念だったこと》
ブラジャーを買い直しました
2人目を考え始め、1歳2ヶ月で断乳しました。妊娠前と授乳中でブラジャーのサイズは変わりませんでしたが、断乳後は1サイズダウン。
下着のサイズが合わなくなり、全て買い直すことになりました。
Miママ
服が似合わなくなりました
育休復帰するタイミングに合わせて、子供が1歳1ヶ月のときに断乳しました。
妊娠前はCカップでしたが、断乳後はBカップに。サイズダウンしたというより、しぼんでしまった感じです。そのため、胸元が開いた服が似合わなくなった気がします。
maki makiママ
温泉に行くのがイヤでした
わが家は、1歳1ヶ月で断乳しました。歯が生えてきて、授乳のたびに乳首を噛まれるのが痛くて限界だったためです。
もともとCカップだったバストが、授乳中はDカップに。そして、断乳を機にAカップまでサイズダウン。しぼんでしまったのが恥ずかしくて、温泉などに行くのがとてもイヤでした。
あやママ
断乳後、なぜおっぱいは小さくなるの?
それまで着用していた下着が合わなくなるなど、断乳後におっぱいがサイズダウンしたり、形が変わる人が多いことがわかりました。
授乳を終えると、なぜおっぱいのがサイズや形が変わるのか助産師の河井先生に教えてもらいました。
赤ちゃんがおっぱいを吸わなくなることで、発達した乳腺組織が萎縮することが大きな原因だと考えられます。
おっぱいが大きくなるときに皮膚も伸びるため、サイズが小さくなると皮膚が余っておっぱいが垂れたように見えることがあります。多くのママが、「おっぱいがしぼんだ」と表現するのは、このあたりが影響していると考えていいでしょう。
また、妊娠〜授乳中におっぱいが大きくなると、おっぱいを支える靭帯も伸びてしまうことも影響しているかもしれません。
赤ちゃんに栄養を与え、大きく育ててきた全国のママたちを、心から労いたいと思います。サイズや形が変わったおっぱいはママの勲章です。ほんとうに、ほんとうにお疲れさまでした。
サイズや形は?
断乳後のおっぱいケアはどうすればいい?
それでは、断乳でサイズや形が変わったおっぱいは、どのようにケアをすればよいのでしょうか?
先輩ママたちが実践している方法の効果について、河井先生に教えてもらいました。
● おっぱいをマッサージする
● たんぱく質を積極的に摂る
● 正しい姿勢を意識する
● 適切なサイズのブラジャーをつける
● 大胸筋を刺激するエクササイズをする
残念ですが、これらを実践してもおっぱいが元のサイズや形に戻るという根拠はありません。適切なサイズのブラジャーをつけて乳房を支え、姿勢を正すことで、洋服の上からの見た目をよくすることは可能だと思います。
実践しているケアは体に悪い影響があるわけではないので、続けても問題はありませんよ。
おっぱいの出がよかったママは張りに注意
おっぱいの出がよかったママが断乳するときは、別の注意が必要だと河井先生は言います。
おっぱいの出がよかったママが断乳するときは、何度かおっぱいを搾る必要があります。
ですが、できるだけ回数を少なくしましょう。搾った分だけ、おっぱいは母乳を作ってしまいます。
① おっぱいの張りが強くなったら搾る
② 次は、前回の搾乳より時間を空けて搾る
このようにするのが理想です。何か心配な点があれば、助産師に相談してくださいね。
断乳後は適度なおっぱいケアをしよう
断乳をすることで、おっぱいのサイズや形が変わってしまったママはやはり多いようですね。
断乳によって変化したおっぱいのサイズや形を戻すことは難しいようですが、サイズのあった下着をつけるだけでも見た目の印象が変わります。
実践しているエクササイズがあれば継続して、これからもっと活発になる赤ちゃんとのコミュニケーションのために、体力アップを目指してくださいね。
取材協力:河井 恵美
助産師、看護師/エミリオット助産院
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。救急、外科外来等も経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。2008年から夫の仕事関係により、シンガポールに住んでいます。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方に関わっています。
※アンケート概要
実施期間:2019年2月7日~2019年2月9日
調査対象:「ninaru baby」利用者
有効回答数:220件
収集方法:Webアンケート