考えない台所

まな板洗いが1回で済む!おすすめの調理法とは?|考えない台所#3

[ PR ]

料理研究家の高木ゑみさんによる、時間と労力をムダにしない料理の方法を紹介する連載の第3回です。

今回は、効率の良いまな板の使い方についてご紹介します。

↓第1回はこちら

食費が1〜2割抑えられる献立作りのコツ|考えない台所#1

食費が1〜2割抑えられる献立作りのコツ|考えない台所#1


↓前回はこちら
食品売り場で何度もウロウロせずに済む方法|考えない台所#2

食品売り場で何度もウロウロせずに済む方法|考えない台所#2

【第3回】
まな板のルール:白い野菜から切り始める

考えない台所 第3回

毎日使うまな板。どんなふうに使っていますか?野菜を切っては洗い、肉を切っては洗い、また野菜を切っては洗うという作業をくり返していませんか?

これでは効率が悪いし、素材が水っぽくなったり、においが残ってしまったりすることも。だからといって、まな板を何枚も持つ必要はありません。

ここでは、まな板を洗うのが1回で済む、まな板のルールについてお話しします。

まず手に入れたいのが、100円ショップなどで売られるシート状のまな板。ペラペラでプラスチック製のものです。そして一般的なまな板(木製でも樹脂製でもOK)を1枚準備しましょう。

まな板を使うときのポイントはふたつ。

  • 肉、魚は、シート状のまな板を使う
  • 野菜は、白いものから切り始める

野菜は淡い色から濃い色の順に切っていく

肉や魚は雑菌があり、においもつきやすいのでシート状のまな板と決めます。最近は白だけでなく、カラフルなものやキャラクターものなど、さまざまなタイプのシート状まな板が売られているので、肉用・魚用と分けてもよいでしょう。

そして野菜は白いものから切り始める。これが大切です。「白→黄色→赤→黄緑→緑」の淡濃順に、切っていくのです。たとえば、だいこんやかぶ→にんじん→トマト→レタスやきゅうり→ほうれんそう、の順です。

そうすると、まな板の汚れが気にならずにどんどん切れるのです。途中でまな板を洗う必要はありません。もちろん、野菜のくずや皮は取り除きつつ、水分が出るものはキッチンペーパーで拭きながら、次々と一気に切ります。

まな板の下にぬれたふきんをしいておくと、まな板がずれないのでイライラしませんよ。

薬味系は場所を決める

考えない台所 第3回

においの強い、にんにくやしょうが、ハーブなどは、切る場所を決めておくとよいでしょう。そうすれば、途中でまな板を洗わずに済みます。

多くのまな板はメーカーのマークや持ち手があるので、毎回同じ方向にそれがくるようにまな板をセットし、右下を「にんにく・しょうがコーナー」。右上をパセリやしそなどの「ハーブコーナー」、左上を香りの影響を受けたくない「パンコーナー」と決めます。

薬味系を切ったあとは、まな板を洗剤で洗ってもかすかに香りが残ります。こうやっていつも場所を決めておけば、食材へのにおい移りも気にならずにまな板を使えます。

料理をするうえで、素材のもつ香りを活かし、大切にすること。このちょっとした自分のルールが、おいしい料理に反映されるのです。

<つづく>

※この連載は『考えない台所』(サンクチュアリ出版)からの転載です。

次回予告

一人暮らしだと自分が食べたいものを好きなときに食べられますが、家庭をもつとそうもいきませんよね。

準備に時間がかかると、1日中食事のことを考えることに…そこで次回は、食事の準備を効率的にこなすための3つのルールをご紹介します。

2021年7月7日(水)公開予定。

お楽しみに!

読者の声を募集中!

現在、「考えない台所」の感想やコメントを募集しています。

どんな些細なことでもかまいませんので、ぜひご記入ください。

感想を書く

早く続きが読みたい方へ

次回まで待てない!早く続きが読みたい!という人は、ぜひこの本をお読みください。

考えない台所

考えない台所 カバー

献立決め、買い物、準備、調理、片付け、掃除…。台所しごとは終わりのない苦行、と思っていませんか?

台所の正しい使い方を知れば、劇的にラクになります。

「ぞうきんは3枚」「買い物メモの正しい買き順」など誰も教えてくれなかった、プロの段取り術、教えます。


高木ゑみ

高木ゑみ

作者

料理研究家・台所改善コンサルタント。1985年、東京都生まれ。イギリス、オーストリア、アメリカへの留学で世界各国の料理に出会い、大学在学中から様々なレストランで調理を学ぶ。料理教室でのアシスタント等をした後、料理教室「ガルシェフ料理塾」を主宰。同時にメニュー・商品開発、出張料理、企業とのタイアップなども精力的に行う。著書に『考えない台所』など。