共働き子育て世帯のリアルな食卓事情を、毎日家族のためにごはんを作っている編集部の男性メンバー「ポテト」が紹介する連載の第5回です。
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同情するなら電気圧力鍋をくれ!
最近、電気圧力鍋が人気らしいですね。時短調理ができて便利だとか。そんなに便利ならぜひ一度使ってみたいものです。
というわけで、どこかに電気圧力鍋が落ちてないかな〜と思って探していたんですよ。向かいのホームとか、路地裏の窓とか。こんなところにいるはずもないのに。
そうしたら、あったんです。電気圧力鍋が。それがこちら。
超一流メーカー、パナソニックのSR-MP300というやつです。
(※注:実際にはパナソニックさんのご厚意でお借りしました。ありがとうございます。)
忖度なしのガチ本音レビューをするよ!
第一印象は「けっこうデカい」。5合炊きの炊飯器と同じくらいの大きさがあります。これはちょっと置き場所に困りそうだぞ…。
蓋を開けて中をのぞくとこんな感じで、ここだけ見ると炊飯器と見分けがつきませんね。
付属品としてプラスチック製のお玉や計量カップ、レシピ本、蒸し料理するときのプレート(?)が付いていました。
で、今回はこれを使って料理を作り、電気圧力鍋のレビューをしてみたいと思います。パナソニックからお金は受け取ってないので、忖度なしのガチ本音レビューです。
果たして電気圧力鍋は共働き子育て世帯の救世主となるのでしょうか?
とりあえずビーフシチューを作ってみる
圧力鍋といえば煮込み料理ですよね。そう思って付属のレシピ本をパラパラとめくっているとありましたよ、ビーフシチューが。
というわけ今回はビーフシチューを作ります。
ちなみにレシピ本を見ながら料理するときは上の写真みたいに吊り下げると便利ですよ。
で、ビーフシチュー作りのため、娘を保育園に送り届けた後、その足でスーパーに行って買い揃えた食材がこちら。
あ、保育園には遅刻しました。うちの子は朝が弱い&保育園があんまり好きではないので、毎日遅刻ギリギリの時間に登園しています。
ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、牛すじ肉、赤ワイン、ビーフシチューのルウ。あとここには写っていませんが、リンゴとコンソメ顆粒も使いました。
赤ワインは決して飲みたいから買ったわけではありません。これを入れると味に深みが増すんですよ。知らんけど。
具材を放り込んでスイッチ押すだけ
作り方は簡単で、「具材を切って鍋に放り込んでスイッチを押す」という工程を何回か繰り返すだけ。
具体的に見ていきましょう。
まず最初は、柔らかくなってほしい食材や煮崩れしてもOKな食材だけで圧力をかけて加熱します。
今回で言うと、牛すじ肉・タマネギ・トマト・リンゴを適当に切って、圧力鍋に放り込みます。そこに適当に赤ワインを注いだら蓋をしてスイッチON。10分ほど圧力調理します。
電気圧力鍋はその名の通り電気が必要なのでコンセントの位置がキモになります。
我が家はキッチン内のコンセントが微妙な位置に配置されているため、鍋を床に置いて使うしかありませんでした。悲しい…。
10分経ったら蓋を開け、煮崩れしてほしくないニンジンとジャガイモ、そして水とコンソメを加えてスイッチON。5分、圧力調理します。
5分間の圧力調理が終了したら、最後にビーフシチューのルウを加え、5分ほど煮込めば出来上がり。
その日の夕食に出して娘に食べさせてみました。
「美味しいね。このお肉なに?」と聞かれたので「牛すじ」と教えてあげたら、「ああ、孤独のグルメのやつか」と言っていました。
前日に「孤独のグルメ」のシーズン1第4話を一緒に見たのですが、そこに牛すじが出てきたのです。静岡おでんの具として。あれ美味しそうだったなあ…。
忖度なしのガチレビュー
というわけで、ようやく今回の本題。嘘偽りなしの本音レビューをしたいと思います。
私が感じたメリットは3つ、デメリットは2つありました。
メリット1:頭を空っぽにして料理できる
今回、初めて電気圧力鍋を使ってみて一番いいなと思ったのが、頭を空っぽにして何も考えずに料理が作れてしまうところでした。
料理のめんどくさいところって、火加減を気にしなきゃいけないところだと思うんですよね。強すぎると焦げたり固くなったりするし、弱すぎると火が通らなかったりするじゃないですか。
だから火加減を気にしながら料理するわけですけど、常に火を気にしなきゃいけないのってめんどくさいです。
その点、電気圧力鍋は火を使わないのでそもそも火加減を気にする必要がありません。
頭を空っぽにして何も考えず、とにかく材料を切って切って切りまくり、それらを鍋に放り込んでスイッチを入れる。あとはひたすら待つだけ。
それだけで気づいた時には料理が完成しているので、いつもより料理後の疲労感が軽い気がしました。
メリット2:その場を離れられる
調理中にその場から離れられるのも大きなメリットだと思いました。
圧力鍋は圧をかけすぎるとバルブが壊れたり、中の汁が噴水のように吹き出してくるので注意が必要です(経験談)。だから火にかけたままその場を離れるなんてもってのほか。
でも、電気圧力鍋は圧力のコントロールを自動でしてくれるから、圧力をかけすぎることがありません。
つまり、調理中にその場を完全に離れて溜まった家事タスクを片付けたり、圧力鍋のことをすっかり忘れて他の料理に100%専念することだってできてしまうんです。
メリット3:キッチンが暑くならない
あと、これは夏場限定のメリットかもしれませんが、キッチンが暑くならないというのもよかった。
夏場に煮込み料理をするとキッチンの気温が爆上がりするので、汗かきの私には耐え難いものがあります。
しかし火を使わない電気圧力鍋なら当然気温が上がりません。おかげで料理中に飲む酒量が普段よりも少なめでした。
デメリット1:置く場所に困る
しかしメリットだけではありません。当然デメリットもありました。
最大のデメリットは置く場所に困る、という点です。
電気圧力鍋は当然だけど電気がないと動きません。なので、コンセントの近くで使う必要があります(延長コードを使うという手段もありますが、狭いキッチンでは足を引っ掛けそうなのでなるべく使いたくない)。
しかも、そこそこデカいし落下したら大惨事になるので、それなりの広さがあって安定しているスペースに置かなければなりません。
広いキッチンをお持ちなら困らないだろうけど、我が家のように狭いスペースを有効活用してなんとかやりくりしているキッチンでは置き場所に困るでしょう。
実際、我が家は圧力調理をするときだけコンセント近くの床に置いて使い、調理が終わったらコンセントを抜いて調理台の上に移動させていました。めちゃくちゃめんどくさかったです。
デメリット2:完全なほったらかしではない
ほったらかしておくだけで料理が完成するから時短になる、というのが電気圧力鍋のメリットとして挙げられることがあります。
それは半分正解で、半分不正解のように思います。
たしかに一度鍋に材料を放り込んでスイッチを入れたら、後はほったらかしでOKな料理もあります。
しかし、中には下処理が必要だったり、2段階の圧力調理が必要なものもあります。あらゆる料理が完全にほったらかしでOK、というわけではありません。
その結果、トータルの料理時間はそれほど時短になってなかったりします。短くなるのは、今まで鍋を火にかけてコンロの前で待機していたような時間です。
なので、料理に費やす時間が劇的に短くなることを期待するとガッカリするかもしれません。
電気圧力鍋の評価は…
というわけで、電気圧力鍋の本音レビューでした。
共働き子育て世帯にとって電気圧力鍋が救世主となるか結論を出したかったのですが、ビーフシチュー1品しか作ってない今の段階では何とも言えないのが正直なところ。
期待していた方、すみません。
もう少し使い続けたら違った印象を抱くかもしれません。まだしばらく使い続けられそうなので、機会があったら再びレビューをしたいと思います。
それでは!
今回使った電気圧力鍋
パナソニック SR-MP300
ポテト
作者