この連載は、新人外科女医のミューさんが、出産・育児に感じた様々なことを書きつづった日記。
第八回は、幸せについてのはなし。久しぶりに1人で出かけるミューさん。楽しいはずなのに、なんだか満ち足りた気持ちにはなれなかったようです。
子供の笑顔を見ると、幸せの月が満ちるのかも
うちは夫が1人で子供と粘ってくれる人なので、休日に私1人で外出することができます。
産後何度か息抜きと思って1人で散歩に出かけました。
でも、出かけた先で子供連れの家族やお母さんに目がいき、その度に家にいる子供のことを思い出してそわそわしてしまいました。
そうして家に帰ってきて、迎えてくれた子供の笑顔をみて、その瞬間心が満たされた気がしました。
私の幸せの半分は子供を産み落とした瞬間に彼の胸の中についてしまったのかなと想像して、納得すると共に、自分が母になったんだなと実感しました。
子供が幸せそうに笑えば私も満たされるし、きっと私1人の幸せではもう私の幸せはフルムーンにはならないのでしょうね。
子供をもつことが特別だというのが、また少しわかった気がしました。
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