離乳食の進め方ガイド(3)離乳食の食材の固さ・大きさは?

離乳食が始まると、予想以上の手間から「いつになったら大人と同じご飯を食べられるようになるの?」と思うママも多いようです。

赤ちゃんはこの先、どのように離乳食を進めていくのか、PART3では、食材の固さや大きさ、離乳食完了後の幼児食の注意についてご紹介します(※1,2)。

離乳食の進め方は個人差がとても大きいので、赤ちゃんの様子を見ながら無理なく進めていってくださいね。

離乳食の進め方:食材の固さや大きさは?

赤ちゃん 手づかみ 離乳食

これまで2回にわたって、離乳食の回数とタイミング、母乳・ミルクとの割合、1回あたりの離乳食の量についてご説明してきました。

その中で、先輩ママがいちばん苦戦したのが、「食材の滑らかさなどの質感」です。上手に飲み込めずに吐き出してしまった赤ちゃんも少なくありません。

離乳食が進むに連れて、下の表のように食材の固さを変えていきます。

離乳食期ごとの食材の固さ(目安)

初期(5〜6ヶ月) なめらかにすりつぶす
中期(7〜8ヶ月) 舌でつぶせる固さ
後期(9〜11ヶ月) 歯ぐきで潰せる固さ
完了期(12〜18ヶ月) 歯茎で噛める固さ

でも「歯茎で噛める固さ」「歯茎で潰せる固さ」って、具体的にはイメージしにくくないですか?

そこで、次の章ではママが「そうか!」と納得できるように、離乳食の固さを写真でご説明します。

写真でわかる!離乳食期別の食材の固さ

【初期】固さの目安はヨーグルト!

離乳食初期 固さの目安

離乳食初期の食材の固さは、ヨーグルトを目安にします。水分量が多くなめらかなので、赤ちゃんがゴックンと飲み込む練習に最適な固さです。

【中期】固さの目安は絹ごし豆腐!

離乳食中期 固さの目安

離乳食中期の食材の固さは、絹ごし豆腐を目安にします。豆腐を小さく切り、指先で押して潰してみましょう。赤ちゃんが舌で潰せる固さを実感できますよ。

【後期】固さの目安はバナナ!

離乳食後期 固さ 目安

離乳食後期の食材の固さは、バナナを目安にします。この頃になると前歯が生えてくる赤ちゃんも見られ、舌の手前1/3と歯茎、歯を使って噛めるようになります。

手づかみ食べが始まったら、手に持てるサイズのおかずを用意し、噛み切る練習をさせてあげるといいですよ。

【完了期】固さの目安は肉団子!

離乳食完了期 固さ 目安

離乳食完了期の食材を固さは、肉団子を目安にします。水分量が多く、柔らかい鶏団子をイメージしましょう。

教えて先輩ママ!
食材の固さ、順調にステップアップできた?

赤ちゃん 離乳食

食材の固さステップアップしていく際、先輩ママはどのような点に苦戦したのか教えてもらいました(※3)。

まさに今、練習中です!

ずっと柔かいものを食べさせていたら、少しでも固いものは嫌がって口から出してしまうようになりました。

薄切りにしたりんごから初めていろいろな固さに慣れさせ、少しずつ固いものにもチャンレジしています。

まゆママ

ポソポソしたものは嫌がりました

うちの子は、水分量が多くても口の中に残りやすいポソポソした食感のものは嫌がりました。とくに、高野豆腐はダメでした…。

いーなママ

丸飲みしてしまう食材も

コーンの水煮は食感が嫌なのか、噛まずに丸飲みしてしまいます。ゴックンするとき少し苦しそうなので、与えていいのか迷います。

もしかしたら、コーンの皮が嫌なのかな?

ともママ

水分が多いものを嫌がりました

うちの子は、水分が多いおかゆを嫌がり、わりと早めに軟飯に移行しました。きちんと消化できるか、そのときは心配でした。

キキママ

固いものを嫌がる赤ちゃんがいたり、逆に水分が多いものを嫌がる赤ちゃんもいるようですね。

食材の固さは目安として、赤ちゃんのペースで飲み込んだり、噛んだりする練習ができるといいですね。

離乳食が完了したら、
大人と同じメニューでいいの?

揚げ物

離乳食が完了したといっても、大人と同じメニューを食べられるわけではありません。

離乳食を完了したあとの食事で、気をつけたい3つのことをご紹介します(※2)。

噛む力・消化する力は未熟です

2歳後半で多くの子は乳歯が生え揃いますが、大人と同じ固さのものを食べられるわけではありません。

下記を目安に、しっかり噛む練習をしていきましょう。

噛める固さの目安

2歳代:しんなりした炒めもの、少し噛みごたえのあるもの

3歳代:大人より、少し柔らかめ

塩分は大人の1/3〜1/2の薄味に

濃い味つけに慣れてしまうと、この先も、ずっと濃い味を欲しがってしまいます。

将来、生活習慣病にさせないためにも、塩分の摂りすぎには気をつけましょう。とくに、市販のスナック菓子には塩分が多く含まれているので注意が必要です。

不足しがちな栄養素は積極的に

1歳代よりも発達は緩やかになりますが、体を活発に動かすようになるため栄養バランスへの配慮は欠かせません。

幼児期は、とくに下記の3つの栄養素が不足しがちです。栄養素を豊富に含む食材を、意識的に献立に取り入れましょう。

カルシウム

カルシウムが不足すると骨折をしたり、骨粗しょう症、骨軟化症になる可能性が高くなると言われています。

また、神経が過敏になり、イライラしやすくなるとも言われています。

● カルシウムを豊富に含む食材
牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、しらす干し、桜エビ、ひじき、ごま、小松菜など

鉄は生後9ヶ月ごろから不足しやすくなり、引き続き積極的に摂りたい栄養素です。

鉄が不足するとめまいや動悸、息切れなどを引き起こします。また、食欲不振や疲れやすくなるなどして、集中力や思考力の低下を招くとも言われています。

● 鉄を豊富に含む食材
レバー、赤身の肉・魚、あさり、しらす干し、小松菜、ほうれん草、レーズン(干しぶどう)、大豆など

食物繊維

食物繊維が不足すると便秘になりやすくなります。

● 食物繊維を豊富に含む食材
さつまいも、かぼちゃ、ごぼう、わかめ、ひじき、きのこ類など

食事はたのしく、おいしく、健康に

遊び食べ 食事

離乳食の進め方には、赤ちゃんの体への影響を考えて目安が設けられていますが、この通りに進むとは限りません。

目安にとらわれ過ぎてしまうと、赤ちゃんにとってもママにとっても、食事が楽しくない時間になってしまいます。

多少のペースのズレや食べムラがあっても、赤ちゃんの個性だと思って見守ってあげてください。

また、離乳食の進め方について不安があったら、自治体が開催する離乳食相談などを利用してもいいですね。

※3 アンケート概要
実施期間:2018年11月26日~2018年11月28日
調査対象:「ninaru baby」利用者
有効回答数:69件
収集方法:Webアンケート


監修:中村 美穂

監修:中村 美穂

管理栄養士・フードコーディネーター


東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしいたのしい食時間」を開催。書籍、雑誌等へのレシピ提供・監修も行っています。著書に『きちんとかんたん離乳食』(赤ちゃんとママ社)、『1~3歳発達を促す子どもごはん』(日東書院)など。2児の母。